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大学生の死蔵レポート肥やし化大作戦

どうも、朋也です。

大学生って聞くとやっぱり、レポートが大変だー!

って言ってるイメージもあると思います。

もちろん僕も例にもれず、レポートにひーひー言わされてるわけですが、今回はせっかく書いたレポートなわけですから、死蔵してるのはなんかもったいないなと思いまして、このブログの肥やしにしてしまおうというわけです!

レポートを書いたことがない高校生!

こんな感じだ!参考にしてくれ!

(多分色々間違ってるとは思うからあくまで参考な!)

ちなみに心理学系の授業のレポートだ!

てなわけで、どぞ!

 

パーソナリティの分類と測定方法

 

1. はじめに
 このレポートは、「パーソナリティの分類と測定方法」について述べ、考察するものである。

 

2. パーソナリティの分類

 オールポートによればパーソナリティとは、「性格とは、ある個人に特徴的な行動と思考を決定するところの精神身体的体系であり、その個体内における力学的機構である。」〔1〕とされている。


 また、オールポートによる性格の定義の分類としては、生物・社会的定義、生物・物理的定義として分けられている。生物・社会的定義としては、外見による定義、他人にどう見られているかということが言われている。生物・物理的定義としては、内的な性質の定義、他人による評価とは関係なく存在する本人の内的構造とされている。


 パーソナリティの分類として以下の二つが挙げられる。1つ目は類型論である。これは、一定の原理に基づいて性格をいくつかの方に分類するという考え方である。類型論の良いところは、「個別の行動の内的関連を理解することができる。」ということであり、逆に悪いところとしては、「典型例の持つ性質ばかりが強調されてしまい、中間型の人が無視されてしまう。また社会的、文化的要因が欠如している。」ところが挙げられている。


 2つ目は特性論である。これは、一貫した特徴(特性)の組み合わせによって理解、説明する考え方である。特性論の良いところとしては、「量的に記述することで、統計的な処理ができる。」ということであり、逆に悪いところとしては、「個人全体としての性格のイメージが湧きにくい。」ということが挙げられている。


 次にクレッチマーの類型論についてである。クレッチマーは精神病と体型との関連性について検討したものである。クレッチマーの3類型によれば、気質は3つに分けられる。1つ目は、内的世界に生きて現実とあまり接触しない分裂気質。2つ目は、現実をあるがままに受け入れる躁うつ気質(循環気質)。3つ目に、頑固で粘り強く対人的繊細さに欠ける粘着気質がある。体型との関連性としては、細身型は分裂病(総合失調病)の割合が多く、肥満型は躁うつ病双極性障害)の割合が多く、闘士型に粘着気質が多いとクレッチマーは提唱している。

 次にユングの類型論である。ユングフロイトが使ったリビドー(性的欲求)の概念を独自の考えに修正した。リビドーを性的エネルギーではなく、心的エネルギーとして考えたのである。そして、心的エネルギーが外界の物事や人に向かう外向型の人、心の世界、すなわち内界に向かう人を内向型の人と名づけた。そして、この2型はさらにそれぞれ思考型・感情型・感覚型・直感型に分けた。


 以下が、ユングの類型論の特徴を表したものである。


・外向的 思考型 何事も客観的事実に即して考える人で、他人には不寛容、冷たい所がある。
・感情型 対人関係が非常に豊かで、よく笑いよくしゃべる。
・感覚型 さまざまな感覚的な快感を楽しむ享楽的な人である。
・直感型 ひらめきによって行動する人で、可能性を追求し、多方面に発展していく。
・内向的 思考型 事実よりも主観を重視する人であり、頑固で強情、自分以外のことには無関心、拒絶的、否定的である。
・感情型 もの静かで近寄りがたい人で、感受性が強いが、対人的には不可解なところがある。
・感覚型 外的な刺激を自分の主観によって変容させ、それを独自な表現力で表出していく。
・直感的 ひらめきによって行動する点では外向的直感型と同じであるが、こちらは非現実である。神秘的な夢想家、予言者、宗教家、芸術家などに多く見られる型である。

 次に特性論についてである。私たちの行動を観察すると、中にはその場限りの行動もあるが、種々の状況において一貫して現れる行動もある。種々の状況を通じて一貫して現れる一定の行動傾向を特性という。特性論は、特性を人格の構成単位とみなし、いくつかの特性の組み合わせによって人格を記述し理解しようとする方法である。〔2〕

 
 オールポートは、性格特性は精神・身体的概念であり、その特性は「個人の内にある」と主張。類型論における分類は、それが「観察者の目」に依存しており、そのことが性格の理解を困難にしているという。つまり、観察者の判断が異なれば、同一の個人が、異なる性格を有する人間として判断されることになる。 オールポートは、辞典の中から、「親切な」「社交的」などの、性格特性に関する言葉を数多く選び出し、形容詞的な用語を、実際的な特性を表現する語群(Ⅰ群)、一時的な状態(態度)を表現する語群(Ⅱ群)、評価(価値判断)を表現する語群(Ⅲ群)、その他(Ⅳ群)の4群に分け、第Ⅰ群を中心に特性の分析を行った。

 オールポートは、多くの人々に共通する共通特性と、ある個人に特徴的な独自の特性を区別し、さらに共通特性を表出的特性と態度的特性に分類している。 また、特性の基礎をなす心理・生理的要因(身体、知能、気質)を加え、個人の性格を表示する心誌(サイコグラフ)を作成した。〔3〕


 ギルフォードは、共同研究者マーチンとともに因子分析的手法により、「STDCR因子目録」「GAMIN因子目録」および「ギルフォード=マーチン人事人格目録」の3種の性格目録を作成している。この3つの検査において、性格特性として次の13因子が測定される。

① S因子:社会的外向―内向

② T因子:思考的外向―内向

③ D因子:抑うつ

④ C因子:回帰性傾向

⑤ R因子:のんきさ

⑥ G因子:一般的活動性

⑦ A因子:社会的場面における支配性

⑧ M因子:社会的場面における支配性

⑨ I因子:劣等感

⑩ N因子:神経質

⑪ O因子:客観性

⑫ Ag因子:愛想のよさ

⑬ Co因子:協調性

 このギルフォードの人格目録は、日本でも矢田部らにより標準化され、それぞれ12項目からなる13尺度が作成されている。 一方、辻岡は、矢田部が標準化した性格検査を各10項目からなる12の尺度にあらため標準化し、「矢田部=ギルフォード性格検査」を作成している。〔3〕
 
3. パーソナリティの測定方法


 パーソナリティの測定方法は以下の3つの主な方法がある。


3.1質問紙法
質問項目に被検者が答え、回答結果を点数化する事によりパーソナリティを捉える検査法。検査の施行と結果の整理が簡単であるという利点があるが、被検者の意識的側面しか捉えられない、意図的な回答の欺瞞に弱いという短所がある。
・ 主要5因子性格検査
・ YG性格検査(矢田部-ギルフォード性格検査)
・MMPI(ミネソタ多面人格目録)
・ MPI(モーズレイ性格検査)
エゴグラム       

など


3.2投影法
比較的あいまいな刺激を用いて、被験者に何らかの課題の達成を求める検査法。あいまいな刺激に対しては、被検者の無意識が投映されるという仮定に基づいている。被検者の無意識的側面が把握できる、回答を意図的に操作する事が難しいという利点がある一方、被検者への心理的負担が大きい、検査結果の整理が煩雑である、検査の信頼性、妥当性に難点があるなどの欠点もある。


・ ソンディ・テスト:人物の顔写真が印刷された48枚のカードを一定の手続きで被験者に示し、好き・嫌いの基準でカードを選んでもらい、その結果から被験者の衝動のありようを分析・把握する。
ロールシャッハ・テスト:左右対称のインクのシミから被験者が想像したものから人格を分析する。
・ TAT(主題統覚検査):主題が曖昧な絵から物語を作らせ、心理状態を判断する。
・ バウムテスト(ツリーテスト):木を描かせ構図や木の様子(実や葉の有無、枝や根の形など)から心理を判断する。
・ SCT(文章完成法テスト):不完全な文章に自由に補わせて全文を作らせる。心の歪みを探る。
・ P-Fスタディ(絵画欲求不満検査):欲求不満が生まれる日常的な場面が描かれた絵に対する反応をみる。
・CPT(カラー・ピラミッド・テスト):24種類のカラーチップを用いて、好き・嫌いの両基準でピラミッド版を作らせ、選択された色彩の頻数と構成の両次元から性格診断を行う。


3.3作業検査法
被検者にある一定の作業を行わせ、その結果からパーソナリティを捉える検査法。
・内田クレペリン精神検査:一桁の足し算を一定時間、複数回行うもの。
・ ブルドン抹消検査
以上の測定方法が用いられている。〔4〕

 

4. 考察
 このレポートにおいて、パーソナリティとは外的そして内的に自分自身にかかわるすべてのものが複雑に絡み合い作られていくものだと感じた。昔からたくさんの研究者たちが人間の性格、心、情動を研究し、理論づけて考えているが、自分という人間一つとっても様々な要素が絡み合い、移り行くすべてのものに心を動かされ、パーソナリティを確立するために動いているのだと感じた。


 同じような性格を持つ人間は多くいるだろうが、偏に考えることはできないと感じた。クレッチマーユング、オールポート、ギルフォードなどが考えた様々な理論があったが、そのどれもが一つでは測ることはできず、単純ではないのだと感じた。
その単純でないものを測定するための様々な方法が検討されている。質問紙法や投影法、作業検査法などがそれである。この測定は確かに人間の心理を探ることはできるかもしれないが、果たしてそれは深層的であり、真実なのだろうかと疑問に思う。表層的な普段考えている領域の延長線上で答えてしまっているのではないかと思う。なんとなく好きや、なんとなく嫌いということがあるが、やはりなんとなくという言葉の奥を探ることが良いのではないかと思った。


 測定法の中でもなんとなくといった曖昧なものを測定するための方法があるが、その測定によって出された結論はどのように出すのだろうか。結局測定法は、人間が人間を測るために作り出されたものなので、完璧とは言えないはずである。
だがしかし、人間のパーソナリティ、心理というものはとても魅力的であり、自分自身を含め隣人や友人、家族、他人であってもそれぞれが違うというのはある意味で神秘的であり、そして恐ろしいものだとも思う。そんな神秘的であり恐ろしいものを持った人間というものについて深く考えていく事が心理学であるのだと感じた。
 このレポートを通じて感じたことをこれからの生活においても考えていきたいと思う。

 

5. 参考文献
〔1〕 オールポート,1961
〔2〕 授業資料 (パーソナリティ)
〔3〕 加藤義明 中里至正編著 1989 『入門人格心理学』 八千代出版
〔4〕 心理テスト法入門第4版

 

 

 

...うっ!

これを作ってた時の厳しさを思い出してしまったっ!

大学生のレポートってやだなーー。ほんと。

そんな感じです。

それでは、また!